【啼く空】
今日は、僕の”最も仲の良いなんて言葉では語れない程の親友”の命日だ。
だからって特別何もしない。
泣く事も無い。
それは、僕が何をした所で、彼が還って来る訳も無いし、彼の実家にお参りに行く気にもなれない。
それは、一児の親となった今、もし、自分の子供がいなくなったとして、その後毎年自分の子供の友達がお参りに来たと考えると、それは苦痛以外の何物でも無いと想像するからだ。
毎年来る訪問者は良くても悪くても変化がある。
しかし、自分の息子にはそれが無い・・・。
だから僕は彼の家には行かない。
コレは僕が勝手に決めたルールだが、何も考えず、偽善を押し付ける馬鹿よりは幾らかマシだろう。
結局、偲ぶだなんて事は誰にでも出来るし、意味が無い。
だったら代わってやれと思ってしまう。
だから僕はただ一人、彼との約束を守る為に行動をすればいいし、その約束は他の誰も知る必要は無い。
それが僕なりの弔い。
そして、この弔いは一年365日続いている。
故に、命日の今日だけ特別である必要は無いと思う。
しかし、僕はとても心が冷たい人間だとつくづく思う時がある。
父親が亡くなっても、親友が亡くなってもすぐに涙は出なくなるのだ。
泣けないのです。
涙を流す必要性は感じないが、泣けない事に驚く。
コレは創作でも何でも無いのだが、毎年彼の命日には必ず雨が降る。
そして、今年も彼の命日には空が代わりに啼いている。
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